Ruby

Rubyの変数とデータ型を解説

Rubyの変数とデータ型について詳しく解説するね。

変数

Rubyの変数は、データを格納するための名前付きの記憶場所です。Rubyには、主に以下の種類の変数があります:

  1. ローカル変数
  2. インスタンス変数
  3. クラス変数
  4. グローバル変数
  5. 定数

1. ローカル変数

ローカル変数は、小文字またはアンダースコアで始まり、特定のスコープ内でのみ有効です。メソッドやブロックの内部で使用されます。

name = "太郎"  # ローカル変数
age = 25       # ローカル変数

puts name
puts age

2. インスタンス変数

インスタンス変数は、@で始まり、オブジェクトのインスタンス内で有効です。オブジェクトの状態を保持します。

class Person
  def initialize(name, age)
    @name = name    # インスタンス変数
    @age = age      # インスタンス変数
  end

  def display
    puts "名前: #{@name}, 年齢: #{@age}"
  end
end

person = Person.new("太郎", 25)
person.display

3. クラス変数

クラス変数は、@@で始まり、クラス全体で共有されます。クラスのすべてのインスタンス間で共有されるデータを保持します。

class Person
  @@count = 0    # クラス変数

  def initialize(name, age)
    @name = name
    @age = age
    @@count += 1
  end

  def self.count
    @@count
  end
end

person1 = Person.new("太郎", 25)
person2 = Person.new("花子", 30)

puts "人数: #{Person.count}"

4. グローバル変数

グローバル変数は、$で始まり、プログラム全体で有効です。全スコープでアクセス可能です。

$global_variable = "これはグローバル変数です"

def display_global
  puts $global_variable
end

display_global

5. 定数

定数は、大文字で始まり、クラスやモジュールの中で使用されます。一度設定すると変更しないことが期待されますが、変更することも可能です。

PI = 3.14

puts PI

データ型

Rubyには、いくつかの基本的なデータ型があります。主なデータ型を以下に示します。

  1. 整数(Integer)
  2. 浮動小数点数(Float)
  3. 文字列(String)
  4. 真偽値(Boolean)
  5. 配列(Array)
  6. ハッシュ(Hash)
  7. シンボル(Symbol)

1. 整数(Integer)

整数は、整数値を表すデータ型です。

age = 25
puts age

2. 浮動小数点数(Float)

浮動小数点数は、小数点を含む数値を表すデータ型です。

height = 1.75
puts height

3. 文字列(String)

文字列は、テキストデータを表すデータ型です。シングルクォートまたはダブルクォートで囲みます。

name = "太郎"
puts name

4. 真偽値(Boolean)

真偽値は、trueまたはfalseを持つデータ型です。

is_student = true
puts is_student

5. 配列(Array)

配列は、複数の値を順序付きで格納するデータ型です。角括弧で囲み、要素はカンマで区切ります。

fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
puts fruits

6. ハッシュ(Hash)

ハッシュは、キーと値のペアを格納するデータ型です。波括弧で囲み、キーと値を=>で結びます。新しい記法では、シンボルをキーとして使用する場合にコロン(:)を使います。

person = { "name" => "太郎", "age" => 25 }
puts person["name"]

# 新しい記法
person = { name: "太郎", age: 25 }
puts person[:name]

7. シンボル(Symbol)

シンボルは、軽量な文字列のようなもので、一意の値を持つデータ型です。コロン(:)で始まります。

:name
:age

まとめ

  • 変数: データを格納するための名前付き記憶場所。ローカル変数、インスタンス変数、クラス変数、グローバル変数、定数の5種類があります。
  • データ型: Rubyには整数、浮動小数点数、文字列、真偽値、配列、ハッシュ、シンボルなどの基本的なデータ型があります。

これでRubyの変数とデータ型の基本的な理解が深まったと思います。

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