JavaScriptのループについて解説

JavaScriptのループについて詳しく解説します。ループは、特定のコードブロックを繰り返し実行するために使用されます。JavaScriptにはいくつかのループ構造があり、それぞれ異なる用途に適しています。

forループは、特定の回数だけコードブロックを繰り返し実行するために使用されます。

for (初期化; 条件; 変化) {
    // 実行するコード
}

for (let i = 0; i < 5; i++) {
    console.log(i);
}

この例では、変数 i が0から4までの値を持ち、ループが5回実行されます。

whileループは、指定された条件が真（true）である間、コードブロックを繰り返し実行します。

while (条件) {
    // 実行するコード
}

let i = 0;
while (i < 5) {
    console.log(i);
    i++;
}

この例では、変数 i が5未満である限り、ループが実行されます。

do...whileループは、少なくとも一度はコードブロックを実行し、その後、条件が真（true）である間繰り返します。

do {
    // 実行するコード
} while (条件);

let i = 0;
do {
    console.log(i);
    i++;
} while (i < 5);

この例では、変数 i が5未満である限り、ループが実行されますが、少なくとも一度は実行されます。

for...inループは、オブジェクトのプロパティ（キー）を反復処理するために使用されます。

for (let key in オブジェクト) {
    // 実行するコード
}

let person = { name: "太郎", age: 25, city: "東京" };

for (let key in person) {
    console.log(key + ": " + person[key]);
}

この例では、オブジェクト person の各プロパティが反復処理され、そのキーと値が出力されます。

for...ofループは、反復可能なオブジェクト（配列、文字列、マップ、セットなど）の要素を反復処理するために使用されます。

for (let value of 反復可能オブジェクト) {
    // 実行するコード
}

let fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"];

for (let fruit of fruits) {
    console.log(fruit);
}

この例では、配列 fruits の各要素が反復処理され、その値が出力されます。

ループを制御するために、break文とcontinue文を使用できます。

break文は、ループを強制的に終了します。

for (let i = 0; i < 10; i++) {
    if (i === 5) {
        break;
    }
    console.log(i);
}

この例では、i が5になるとループが終了します。

continue文は、現在のイテレーションをスキップし、次のイテレーションに進みます。

for (let i = 0; i < 10; i++) {
    if (i % 2 === 0) {
        continue;
    }
    console.log(i);
}

この例では、i が偶数の場合はスキップされ、奇数のみが出力されます。

これでJavaScriptのループの基本的な理解が深まったと思います。