C++

C++のループについて解説

C++のループ構造は、特定の条件が満たされるまでコードを繰り返し実行するための構文です。ループを使用することで、同じ処理を効率的に行うことができます。C++でよく使用されるループには、forループ、whileループ、およびdo-whileループがあります。

1. forループ

forループは、特定の回数だけループを実行する場合に使用されます。ループの開始、終了、および増分を明示的に指定できます。

構文

for (初期化; 条件; 更新) {
    // 条件が真の間、繰り返し実行されるコード
}

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    // 1から10までの数値を出力
    for (int i = 1; i <= 10; ++i) {
        cout << i << " ";
    }
    cout << endl;

    return 0;
}

2. whileループ

whileループは、条件が真である限り、コードブロックを繰り返し実行します。条件が初めて偽になると、ループを終了します。

構文

while (条件) {
    // 条件が真の間、繰り返し実行されるコード
}

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    int count = 1;

    // countが10以下の間、ループを実行
    while (count <= 10) {
        cout << count << " ";
        ++count;
    }
    cout << endl;

    return 0;
}

3. do-whileループ

do-whileループは、少なくとも一度はコードブロックを実行し、その後条件を評価して、条件が真である限りループを繰り返します。

構文

do {
    // 条件が真の間、繰り返し実行されるコード
} while (条件);

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    int count = 1;

    // 少なくとも一度はループを実行
    do {
        cout << count << " ";
        ++count;
    } while (count <= 10);
    cout << endl;

    return 0;
}

ループ制御構造

ループの制御には、breakとcontinueを使用します。

break文

break文は、ループを途中で終了させるために使用します。

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    for (int i = 1; i <= 10; ++i) {
        if (i == 5) {
            break; // ループを終了
        }
        cout << i << " ";
    }
    cout << endl;

    return 0;
}

continue文

continue文は、ループの現在の反復をスキップし、次の反復に進むために使用します。

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    for (int i = 1; i <= 10; ++i) {
        if (i == 5) {
            continue; // 5をスキップ
        }
        cout << i << " ";
    }
    cout << endl;

    return 0;
}

ループのネスト

ループは他のループの中にネストすることができます。これにより、多次元のデータ構造を処理したり、複雑な反復処理を行うことができます。

例

#include <iostream>
using namespace std;

int main() {
    // 2次元配列の要素を出力
    for (int i = 1; i <= 3; ++i) {
        for (int j = 1; j <= 3; ++j) {
            cout << i << "," << j << " ";
        }
        cout << endl;
    }

    return 0;
}

まとめ

C++のループ構造を使用することで、特定の条件に基づいてコードを繰り返し実行することができます。forループ、whileループ、およびdo-whileループを適切に使用することで、効率的な反復処理が可能になります。また、breakやcontinueを使用して、ループの制御を柔軟に行うことができます。

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