Pythonの変数とデータ型について詳しく解説します。
変数
変数は、値を格納するための名前付きの記憶場所です。Pythonでは、変数を宣言するために特別なキーワードは必要ありません。単に値を割り当てることで変数を作成します。
# 変数の宣言と初期化
name = "太郎"
age = 25
height = 1.75
is_student = True
データ型
Pythonにはいくつかの基本的なデータ型があります。主なデータ型を以下に示します。
- 整数(int)
- 浮動小数点数(float)
- 文字列(str)
- 真偽値(bool)
- リスト(list)
- タプル(tuple)
- 辞書(dict)
- 集合(set)
1. 整数(int)
整数は、整数値を表すデータ型です。
age = 25
print(type(age)) # <class 'int'>
2. 浮動小数点数(float)
浮動小数点数は、小数点を含む数値を表すデータ型です。
height = 1.75
print(type(height)) # <class 'float'>
3. 文字列(str)
文字列は、テキストデータを表すデータ型です。シングルクォートまたはダブルクォートで囲みます。
name = "太郎"
print(type(name)) # <class 'str'>
4. 真偽値(bool)
真偽値は、True
またはFalse
を持つデータ型です。
is_student = True
print(type(is_student)) # <class 'bool'>
5. リスト(list)
リストは、複数の値を順序付きで格納するデータ型です。角括弧で囲み、要素はカンマで区切ります。
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
print(type(fruits)) # <class 'list'>
6. タプル(tuple)
タプルは、リストと似ていますが、不変(変更できない)データ型です。丸括弧で囲み、要素はカンマで区切ります。
dimensions = (1920, 1080)
print(type(dimensions)) # <class 'tuple'>
7. 辞書(dict)
辞書は、キーと値のペアを格納するデータ型です。波括弧で囲み、キーと値をコロンで結び、ペアをカンマで区切ります。
person = {"name": "太郎", "age": 25}
print(type(person)) # <class 'dict'>
8. 集合(set)
集合は、一意の要素を格納するデータ型です。波括弧で囲み、要素はカンマで区切ります。
unique_numbers = {1, 2, 3, 4, 5}
print(type(unique_numbers)) # <class 'set'>
変数とデータ型の例
以下に、変数とさまざまなデータ型の具体的な例を示します。
# 整数
age = 25
print(f"年齢: {age} - {type(age)}")
# 浮動小数点数
height = 1.75
print(f"身長: {height} - {type(height)}")
# 文字列
name = "太郎"
print(f"名前: {name} - {type(name)}")
# 真偽値
is_student = True
print(f"学生ですか? {'はい' if is_student else 'いいえ'} - {type(is_student)}")
# リスト
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
print(f"フルーツ: {fruits} - {type(fruits)}")
# タプル
dimensions = (1920, 1080)
print(f"寸法: {dimensions} - {type(dimensions)}")
# 辞書
person = {"name": "太郎", "age": 25}
print(f"人物: {person} - {type(person)}")
# 集合
unique_numbers = {1, 2, 3, 4, 5}
print(f"一意の数字: {unique_numbers} - {type(unique_numbers)}")
これがPythonの変数とデータ型の基本的な説明です。Pythonは動的型付け言語なので、変数の型は自動的に推論されます。
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