CASL2(Computer Assembly Language 2)は、教育用のアセンブリ言語であり、主に日本の情報処理技術者試験(基本情報技術者試験など)で使用されます。CASL2シミュレータは、CASL2で書かれたプログラムを実行するためのソフトウェアです。
以下に、CASL2の基本的な命令とシミュレータの使い方の例を示します。
CASL2の基本的な命令
CASL2の命令は以下のような形式を持ちます。以下に、いくつかの基本的な命令の例を示します。
- LD: レジスタにメモリの値をロードする
LD GR1, ADR
- ST: レジスタの値をメモリにストアする
ST GR1, ADR
- ADD: レジスタにメモリの値を加算する
ADD GR1, ADR
- SUB: レジスタからメモリの値を減算する
SUB GR1, ADR
- JUMP: 無条件ジャンプ
JUMP ADR
- JNZ: 条件ジャンプ(ゼロでない場合)
JNZ ADR
CASL2プログラムの例
以下に、簡単なCASL2プログラムの例を示します。このプログラムは、二つの数値を加算し、その結果を表示します。
; 二つの数値を加算するCASL2プログラム
START BEGIN
LAD GR1, NUM1 ; GR1にNUM1のアドレスをロード
LD GR2, GR1 ; GR2にNUM1の値をロード
LAD GR1, NUM2 ; GR1にNUM2のアドレスをロード
ADD GR2, GR1 ; GR2にNUM2の値を加算
LAD GR1, RESULT ; GR1にRESULTのアドレスをロード
ST GR2, GR1 ; RESULTに加算結果をストア
CALL DISP ; 結果を表示
RET ; プログラム終了
NUM1 DC 5
NUM2 DC 10
RESULT DS 1
END
CASL2シミュレータの使用方法
- シミュレータのインストールまず、CASL2シミュレータをインストールする必要があります。以下のリンクからCASL2シミュレータをダウンロードできます。
- プログラムの実行CASL2シミュレータをインストールした後、以下の手順でプログラムを実行できます。
- CASL2シミュレータを起動します。
- 新しいプログラムファイルを作成し、上記のCASL2プログラムを入力します。
- プログラムを保存します(例:
example.cas
)。 - シミュレータ上でプログラムをロードします。
- プログラムをコンパイルし、エラーがないことを確認します。
- プログラムを実行します。
- 結果の確認プログラムが正しく実行されると、シミュレータの出力に結果が表示されます。この例では、加算の結果が表示されます。
まとめ
CASL2は教育用のアセンブリ言語であり、情報処理技術者試験で使用されます。CASL2シミュレータを使用することで、CASL2プログラムの実行とデバッグが可能です。
基本的な命令を理解し、シミュレータを使って実際にプログラムを動かしてみることで、CASL2の理解を深めることができます。
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